36回目となりました、天神くらいねギターティータイムコンサートを12月23日(金)午後二時より開催いたします。いつものように、定員は8名様、入場料1500円で、終了後にお茶会をいたします。二重奏のお相手は、橋口武史さんです。
今回は、定番のクリスマスの曲もありますがちょっとひねった選曲(?)です。定番のクリスマスの曲は、毎年演奏していますがバリオスの「クリスマスの歌」です。子守歌のように揺れるリズムと、始めは静かに流れる讃美歌がだんだん会衆の数が増えて合唱になり、今度はおなじメロディがハーモニクスで天から降るように奏でられ、イエスの運命を嘆くような単調になり、また会衆の合唱になり天からのハーモニクスになり、最後は遠くに消えていく・・ようなイメージでひいています。
次のクリスマスの曲は、「聖夜」(きよしこの夜・・ですね)を基にした佐藤弘和さんのソロ曲で2006年に出版された「クリスマスの歌と踊り」と二重奏による「きよしこの夜」です。二重奏版には、他のクリスマスの曲もこっそり現れます。
冬の定番と言えばチャイコフスキー作曲のバレエ「くるみ割り人形」(お人形さんは、クリスマスプレゼントでした)です。全部を二人で演奏するのは大変ですので、今回はA.ヨークがロサンゼルス・ギターカルテットのために編曲した中から二重奏用に編曲されている「金平糖の踊り」「アラビアの踊り」を演奏いたします。
もう一つ冬の曲、ピアソラ作曲「ブエノスアイレスの四季」より“冬”です。ギターソロでもよく演奏されますが、今回はアサド編のソロ用バージョンやピアソラによる五重奏版などを基に編曲しました。
ソロでは年間テーマの「カルカッシ作曲25のエチュード」のラスト三曲(第1・2・3番)です。途中コロナなどでの中断をはさみながら、何とかたどり着きました。
ソロもう一曲は、本来は来年1月に世界(?)初演予定の椎野みち子さん作曲「億年の造形」です。山口県の学校遠足の定番である秋芳洞を訪れた際の印象をつづっています。
いきなり本番・・はやはり恐ろしいので、今回プライベート初演です。椎野さんが楽譜の末尾に記されているお言葉・・「鍾乳洞の中はミステリアス 恐竜に見えたり 巨人も居たり 想像力をかきたてられる。時と 自然が 造った 芸術は 圧倒的な力を感じさせる そこに立ちつくしたいような 逃げ出したいような 驚異」。
冒頭、洞窟の暗闇を見た時の恐れや心配や何かの期待に始まり、洞窟に反響する音(ご自分の心臓の音かも)とかすかな空気の流れや川の音、想像の中での恐竜の咆哮や足音、ちょっと落ち着いたかと思ったらどこへともなく拡がっていく空想、気づけば洞窟を抜け静かに歩いている自分に気づく・・といった創造を僕は巡らしています。
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