10月27日(金)14時より、恒例の「天神くらいねギター教室 ティータイムコンサート」を行います。
46回目の今回は、10月10日(昔の体育の日、ですね)がオペラ作曲家ジュゼッペ・ヴェルディさんのお誕生日ですので、ヴェルディさんにちなんでギターに移されたオペラ作品をお送りいたします。
会場は天神くらいねギター教室(中央区天神4-5-10 チサンマンション2)、入場料1500円、定員は8名様です。共演は橋口武史さんです。
終演後、お茶会をいたします。
オペラ(歌劇)という形式は、17世紀初め(1600年代)に起こりました。音楽におけるバロック時代ですね、というよりオペラの始まりがバロック時代の始まり、だそうです。それまでにも宗教劇や歌芝居はあったようですが、通奏低音によるアリアの伴奏とかバレエのシーンなんかが取り入れられてオペラに整えられていったようです。
時代は下り1700年代、一般市民が力(経済力)を持ち始め、コンサートもオペラも次第に宮廷や教会だけのものでなく劇場で演奏や上演されるようになりますと、「あのきれいなメロディを自分の楽器でひいてみたい」というアマチュアや、腕に覚えのあるプロは「あの有名なメロディを使ってオレはこんなすごい超絶技巧ができるぞ」、というようになりました。そんなこんなで、家庭用にいろんな編成に易しく編曲された売れ筋の序曲やアリアや、ちょっと腕の立つアマチュアのための編曲など、おびただしい量の楽譜が生産されました。
ギターも例外ではなく、名人ではソル・ジュリアーニ・カルカッシ・カルリ・・etcといった人たちが変奏曲を作ったりギターと他楽器(フルート、ヴァイオリン、ピアノEtc)のために作ったりしています。
今回の曲もそんな曲を多く集めました。
中野のソロでは、先に名前が出ましたソルの名作モーツァルトの歌劇「魔笛」の主題による変奏曲、ハンガリー出身のギターの名手メルツが作りましたヴェルディの歌劇「椿姫」による幻想曲(名場面集です)、19世紀の楽譜出版者ディアベリの編曲によるロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」よりアリア“今の歌声は”(このセビリア・・の中にはギターが使われています)、鈴木大介さんの編曲でプッチーニの歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ”を演奏いたします。
橋口さんとの二重奏では、ジュリアーニ編曲によりますロッシーニの歌劇「泥棒かささぎ」より“序曲”、オペラ作品ではないですが歌に溢れたギターの名曲、タレガ作曲「アルハンブラ宮殿の想い出」ほかを演奏いたします。
秋のひととき、ギターの音色をお楽しみください。
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